鞠絵の病室はいつも暗かった。
生まれつきの体質で、長時間日光の下に出ることができなかった。
そのため、窓にはずっとカーテンがひかれたままだった。

鞠絵「今日も日差しが眩しいですね……。」

カーテンの隙間から覗く光を受けて静かに呟いた。

トントン
鞠絵は描きかけの原稿を揃えると、深くため息をついた。

鞠絵「ふぅ〜…………まさか鈴凛ちゃんまで倒されるなんて………
    さすが人気No'1とNo'2ですね……。」

テーブルには注いだばかりのストレートティーが湯気を立てていた。
それを少し飲むと、部屋の隅に座っている愛犬を呼び寄せた。

鞠絵「ミカエル、こっちへいらっしゃい。」

ミカエルは鞠絵に呼ばれるとすぐに反応し、主人の下へと向かっていった。
頭を撫でてやると、ミカエルはうれしそうにしっぽを振っていた。

ミカエル「ワンワン!!」

鞠絵  「よしよし、いい子ねミカエル。はい、骨っこよ。」



ミカエル「キャオラアアッ!!



ミカエルはジャック・ハンマーに噛み付いた範馬勇次郎よろしく、骨っこにかぶりついた。

鞠絵「服の上から頚動脈を噛み切るときは、よく吟味しないと歯が抜けますよ。」

ミカエル「噴破ッ!!

硬質ガムの骨っこを数秒で噛み潰し、一気に飲み干した。

鞠絵  「それにしても、あの2人の力……わたくしの予想を覆しましたね。」

ミカエル「轟亜アアアアッ!!


鞠絵  「咲耶ちゃんの謎のスタンド能力……」

ミカエル「ダッシャアッッッッ!!!!


鞠絵  「そして千影ちゃんのバオー+影技……。」

ミカエル「しッゅイイイイッ


鞠絵  「いずれも一騎当千の力量の…」

ミカエル「雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄ッ!!!


鞠絵  「やはりここは…」

ミカエル「ハラショーセルゲイッ、ハラショータクタロフ、ウラーロシア共和こ…



鞠絵  「無駄ァーーーーーーッ!!



ドッゴォーーーッ!!

鞠絵はミカエルの腹に渾身のボディーブローを放ち、おとなしくさせた。

鞠絵 「ダメでしょミカエル。病院内では静かにしてないと

ミカエルはぴくぴくと痙攣を起こしながら、某喧嘩師の幻覚を見ていた。


ミカエル「たった一夜の宿を貸し
   一夜で亡くなるはずの名が
   旅の博徒に助けられ
   たった一夜の恩返し
   五臓六腑を刻まれて
   一歩も引かぬ“任客立ち”(おとこだち)
   とうに命は枯れ果てて
   されど倒れぬ“任客立ち”(おとこだち)
   とうに命は枯れ果てて
   男一代“任客立ち”(おとこだち)


鞠絵  「ミカエル、はしゃぎたい気持ちはわかりますけど、他の患者さんに迷惑になるでしょ。」

ミカエル「なんでかな…こんなめにあってるのに…こうなりたかったような…これを望んでいたような…。


ミカエルは大好きな鞠絵に敗北を刻まれて、静かに眠りに入っていった。

鞠絵は飲みかけた紅茶をすべて飲み、新しいティーカップを用意した。
カップにお茶を入れると、客人をもてなすように部屋の中のもう一人に差し出した。

鞠絵「さあ、雛子ちゃんもどうですか?良いダージリンティーですよ。」

暗闇に潜んでいた少女、雛子は闇から姿を現し、無邪気な表情で鞠絵に近づいた。

雛子「わーい、紅茶だぁ。でもヒナ、甘いほうがいいな。」

鞠絵「大丈夫ですよ、ちゃんとパルスイートも入ってます。」

雛子「やったぁ!くしししし

ズズズズズズズズズ

雛子は思いきり下品な音を立てながら、紅茶を一気に飲み干した。

雛子「ありがとう鞠絵ちゃん、とってもおいしかったよ。」

スッ

雛子が飲み干したカップをテーブルに置くと、鞠絵はベッドから立ち上がり雛子に語りかけた。



鞠絵「雛子ちゃん…ひとつ尋ねますけど…『妹の幸せ』ということはどういうことですか?」

鏡の前に立ち、幼い雛子に抽象的な質問を投げかけた。



雛子「…んっとぉ〜………『おにいたまと一緒にいること』かなぁ。ヒナ、それだけでいい。
    一緒におうちで遊んだり、遊園地に行ったり、おんなじおふとんで寝たりとか…くしししし。」

鞠絵「……でも、兄上様と会えるのはごく限られた時間だけですね、雛子ちゃん。」

雛子「そうだね〜……」


最近の兄は学校が忙しいらしく、満足に妹の相手をしてあげられなかった。
それに不満を漏らすのも事実だった。

鞠絵「兄上様が他の妹と会っていた場合、挫折感と敗北感を味わい、傷つき……
   そして次もその『妹』と会うのだろうと恐怖してしまう…。」

愛しい兄を他の妹にとられてしまう……
鞠絵は胸に手を当て、アンニュイな気持ちでいっぱいだった。

鞠絵「わたくしは『邪魔な妹を消すこと』が、『妹の幸せ』だと思います。
    妹の頂点に立つものは、ほんのちっぽけな『恐怖』をも持たないものです。分かりますか雛子ちゃん?」

雛子「鞠絵ちゃんって、誰かに『きょうふ』……?してるの?」

鞠絵「………………『かもしれません』」

雛子「誰に?」

鞠絵「咲耶ちゃんと、千影ちゃん。」

雛子「お姉ちゃん?あの2人?鞠絵ちゃんには適わないと思うけど……」

ニヤリ

少し薄笑いを浮かべながら、鞠絵は鏡の前の自分に見とれていた。

鞠絵「ええ…しかし、そのお姉ちゃんたちがこのわたしくの同人活動をこうも邪魔するとなると…
   運命というものを信じざるをえなくなるんです。」

売り子の四葉、や○い&コスプレの衛、パトロンの鈴凛……
いずれも咲耶と千影の手によって、再起不能にさせられてしまった。

鞠絵「正確に言いましょう!2人に恐怖しているのではなく、あなどれないということです。
   このわたくしの同人活動の歯車から、あの2人を取りのぞく必要を感じるのです。」

雛子「あなどれないというだけで、鞠絵ちゃんがわざわざ行くの?」

コクン

鞠絵は返事の代わりにうなずいて見せた。

雛子「じゃあさ、じゃあさ、ヒナが行ってもいい?ヒナがあの2人を『はいぼく』してきてあげる。」

雛子の突然の提案に鞠絵は少し不安だった。
はたして雛子はどの程度の戦闘能力があるのか、まだ未知数だった。
鞠絵ですらまだその能力を見たことがなかった。

だが、鞠絵自らが動くわけにもいかないので、今回は雛子に一任することにした。

鞠絵「ふふ……変わった妹(コ)ですね……雛子ちゃんの欲しいものはなんですか?」

雛子「いっつも言ってるでしょ、鞠絵ちゃんの新刊がほしいんだ。くしししししし

動機がアレだったが、利用できるものは何でも利用する性格の鞠絵は、とりあえず雛子を送り出した。
こうして新手の敵が咲耶と千影に襲い掛かる。




最近の咲耶と千影は、2人で出かけることが多くなった。
何故かはわからないが、ジョセフとシーザー並の友情が芽生えているのだけは確かだった。
今日も今日とて、2人でショッピングぶらり旅in地元で暇をつぶすことになっていた。
2人は昼近くに商店街で待ち合わせをする予定だったのだが……



午前11時過ぎ。
直射日光が肌をちりちりと焦がすように暑い日だった。
そんな暑い中、外で激しく運動する人なんていないと街の人達は思っていた。

この人たちを除いて…………




ブゥン!!
刃が風を切る音が辺りに響き渡った。


千影「バオー・リスキニハーデンセイバー・フェノメノン!!

右腕から皮膚を高質化したセイバーを出し、打ち下ろされた刃を受け流した。


キィン!
刃―――日本刀は目標を外したが、またすぐにフォローの切り返しを放った。

千影はそれをバックステップでかわし、相手と間合いを離した。


千影「これで3度目だよ………キミもいい加減しつこいね………」

目の前の巫女装束の女性に向かってそう言った。


やよい「何度敗れても……我が三世院家の名にかけて、あなたのような魑魅魍魎をこの世にのさばらすわけにはいきません!」

千影「…やれやれ………口で言っても無駄か………。」


話し合いで解決しないと悟り、静かに腰を落とし、迎撃の態勢をとっていた。

やよいは一歩踏み込むと一瞬で間合いを狭め、千影に斬りかかった。


やよい「受けて見よ!三世院家に伝わる最終奥義!
     『蛇蝎』の章――死殺技――『連ね三途渡し』!!」




ガギィン!

千影「ぐッ!!お、重い……!!」


やよいの切り払いを左手のセイバーで受けたのだが、あまりの威力にバランスを失いかけた。






ギィン!

すかさず素早い切り返しが来ると、右のセイバーで受けきれずに弾かれてしまった。


千影「し……しまった……」





バキィィィィィン!

やよいの全体重をのせた切り落としは千影の真上に打ち下ろされた。
千影はとっさに両手でガードしたのだが、先の2撃でもろくなったセイバーは2つに砕けてしまった。


やよい「勝負あり……ですね。」


セイバーは折れてしまったが、千影は少しも取り乱す様子はなかった。


千影「フフフ……何を言ってるんだい……私の『』はまだ折れていないよ………
    『』がある限り……闘い続けなくてはならない……私の『』を私が殺しはならない……!!」




ドドドドドドドドドドドドド




千影はセイバーを捨てると、体内に残る力すべてを放出し始めた。


バリバリバリバリバリバリバリバリバリ!

電気!
千影の体から電気が発せられている。


やよい「どんな技があろうとも、我が剣に斬れぬものはありません!
     真の一刃受けよ!!」


千影に向かって最後の一撃を放った。
千影はノーガードで避けようともせずに、そのまま剣を喰らったかのように見えた。


キィン

その時、千影の体が光り、高速でやよいに向かって突進してきた。


            ラ イ ト ・ ザ ・ ラ イ ト ニ ン グ
千影「バオー・ブレイク・ダーク・サンダー・フェノメノン!

やよい「きゃああああああああッ!!」


カウンターで電撃を喰らい、やよいはもはや戦闘不能の状態だった。
それでも千影はパワーをセーブしていたので、立つことはかろうじてできた。


千影「うかつに勝利を確信すると………それが命とりになる………
    まさに『相手が勝ち誇った時、すでにそいつは敗北している』だよ………」


やよい「最後の最後で勝機を逃したというわけですか……今の技の名、教えていただきませんか…。」

千影「私の技の中で……最速を誇る『チカチュウ、ゲットでチュー』………」


さっきと技名が違っていたが、2人の間には既に友の証が刻まれていた。



かつて先人曰く、戦いを美辞麗句にして語るべからず。
其は非情にて冷酷なるものなり。
さらに曰く、それが無二の友であったとき、
闘いの非情、これに極まると。

しかし、人々これに異を唱えて曰く
さすれども、闘いのあと、ひとすじの涙あれば、
これすなわち友のあかしなりと。



千影はやよいを後にすると、咲耶の待つ商店街へと歩き始めた。







チトセ 「待てよ〜〜〜みな〜〜〜。」

みなづき「あはははっ、こっちだよお兄ちゃん。みなをつかまえてみて〜〜

チトセ 「よーし言ったな、つかまえてや……」


ドン


みなづき「あはははははははははは


みなづきはソニック・ザ・ヘッジホッグ並の速さでチトセを突き放していった。


チトセ「ぬうっ、さすがは第2のテイルス・マイルス・バウアーと異名を取ったみなづき!やるな…だが…」


ドッ


チトセは背中にロケット・エンジンを装着し、一気に差をつめた。
ロケット・エンジンとは、古来オパオパのエンジンの一つであったが、
あまりの速さゆえに精密動作が不可能なため、実戦投入されることはなかった。


みなづき「きゃっ!!?」

チトセ 「ほーらつかまえたぞ、みな。こんなこともあろうかと、ロケット・エンジンを装備しといたんだよ。」

みなづき「うふふふっ、素敵よお兄ちゃん


チトセはみなづきの手をとり、見つめあった。


チトセ 「みなづき………」

みなづき「お兄ちゃん………」



フーッ、フーッ、フーッ、フーッ、

そのとき、どこからともなく聞こえた声の闖入に2人は驚いた。
声のした方を見ると、電柱のてっぺんに少女の人影らしきものが見えた。

その少女は顔にマスクを付け、赤いチャイナドレスで2人を見下ろしていた。
そして電柱から飛び降りると、まっすぐにこっちへと向かってきた。


 ほうえいきゃく
鷹嬰脚!!


マスクの少女はチトセに渾身の蹴りを放った。


チトセ 「ぎにゃぁーーーっ!!」

みなづき「きゃ〜〜〜!?お兄ちゃん!!」


スタッ

少女は華麗に着地すると、すかさず次の攻撃に入っていた。


 ちょうきゃくほうおうしょう
兆脚鳳凰昇!!


蹴りの乱舞からハイキックで空中に浮かせる。
そこから鳳凰の炎で相手を焼き尽くす。


ほーっ、ほーっ!

ブンブン


さらにみなづきを花束で叩き、2人を追っ払った。


「イチャイチャしちゃって、この兄妹がァーーーッ!!
 哀れな妹の味方『しっとシスター』が成敗よッ!!」


じぇあっ

「強く生きなさい、妹たち!」


そういい残すと、しっとシスターは遠く空の彼方へと旅立っていった。


千影「うむ……かくして悪の兄妹は滅びさった……。これですっきりしたよ……ありがとうしっとシスター……」


しっとシスターを見送ると、千影はいつまでも感慨にふけっていた。
と、そのとき後ろから咲耶がやってきた。


千影「やあ咲耶ちゃん……遅かったね……今、しっとシスターが大活躍していたんだよ……」

咲耶「へー、しっとシスター?そりゃ見たかったわね。」




今日もまた苦しい戦いが終わった…
だが、まだ悪の兄妹が全滅したわけではない…
哀れな妹のため、明日も戦え咲耶。
いや…しっとシスター!!




千影「いやぁ……お互い戦いの毎日だね………。」

咲耶「はっはっは、何言ってるのかわからないわ。」


と、2人は商店街を歩いていった。

千影は咲耶と普通に歩いていたのだが、背後からの視線に気づいていた。



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


クル

振り向くと、そこには一人の少女が自分たちを尾行するようについて来た。
突然振り向かれたので、少女はあわてて場をとりつくろうとした。


雛子「え、えーと……同人誌を落としちゃって……えーと、どこかなぁ〜………」


必死に足元を探すふりをして、千影をごまかそうとしていた。


千影「やあ……雛子ちゃんじゃあないか……私たちを尾行するなんて……どういうつもりだい……?」


ズイ

千影は雛子に近づいていった。


雛子「え…?ヒ、ヒナ別にびこうなんてしてないもん。」

ドドドドドドドドドドド

千影「ほう………それじゃあ、敵じゃないかどうか………試させてもらうよ………」


千影は雛子の喉下にセイバーを突きつけてみた。
もちろん本気ではなかったが、どの妹が敵に回っているのか分からないので、とりあえずカマをかけてみた。

と、その時


ズオオオオオ

千影「はッ!!」


雛子の影が一瞬動いたように見えた。
それに気づいた千影は、瞬時に飛んで影を回避した。
だが既に影には触っていた。


千影「やはり……新手の敵だったんだね……雛子ちゃん。」


千影はセイバーを構え、相手の出方をうかがっていた。
しかし、雛子には戦意が見当たらなかった。


クルッ

突然雛子が一目散に逃げ始めた。


千影「おや……逃げるのかい……。
    咲耶ちゃん……どうやら敵が現れたようだよ……」


そういって、すぐに雛子の後を追っていった。

咲耶は敵と聞いてすぐに振り返ったが、そのには千影の姿も雛子の姿もなかった。


咲耶「千影ちゃん………どこにいるの?千影ちゃん。」




ドドドドド

千影「フフフ……おとなしく捕まったほうがいいと思うよ……」


小学生程度の足なんてたかが知れている。
そう思って軽く走っていたのだが、思いのほか雛子との差は縮まらない。
それどころかどんどん遠くへ行っているような錯覚を覚えた。


千影「なッ、なんだ……いくらなんでも速すぎる………雛子ちゃんは……あんなに足が速かったのか……?」


千影は全力で走ったが、それでも雛子に追いつくことはできなかった。


千影「あッ………」


ドン

雛子に気を取られすぎて、その横からくる人影にぶつかってしまった。


むつき「あらあら、大丈夫ですか?お譲ちゃん、怪我はない?」

千影 「痛ッ………私としたことが………………って、え……?」


千影はその女の人を見上げた。
自分の身長は158cm。それにもかかわらず目の前の女性はそれよりさらに背が高かった。


むつき「こんなところで走り回っていると、事故に遭いますよ。ちっちゃいんだから、気をつけないとだめですよ。」


ナデナデ

千影は頭を撫でられて、ちょっとムッとした。


千影「よけいなお世話だよ………私は急いでるんだ……どいてくれ……」


千影はすぐに雛子の後を追おうとしたが、後ろから服を引っ張られた。


むつき「こら、だめでしょ、幼稚園生がそういう言葉使いしちゃ。ちゃんとした話し方をママから教わらなかったの?」

千影「よ……幼稚園生………?」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ




千影は自分の身の回りを見てようやく状況が飲み込めた。
背格好も服も、みな小さくなっていたのだ。


千影(こ……これはッ……!!………雛子ちゃんの……能力…!!)


ダッ

千影はむつきの手を振り解くと、咲耶のところに戻っていった。

むつき「あっ、ちょっと…。」


千影(とにかく咲耶ちゃんに会って……この状況を教えないと……マズイ……)

必死でさっきの場所に戻ってみたら、すぐ近くに咲耶がいた。


千影「あっ……咲――――……………」


と咲耶の名前を言いかけてあることに気づいた。


千影「さく…………月宮あゆ………マルチ………成瀬川………」

なぜか咲耶の名前を思い出せなかったのだ。


千影(な…なんで…?名前が思い出せない………。私……い…いや、ちかはこの人をよくしっているのに……
    この人なら、ちかを助けてくれるのに……なんで思い出せないの……)


咲耶はその少女に気づいたのか、千影に話し掛けてきた。

咲耶「ねぇ、ちょっと、この辺で私と身長が同じくらいで、あなたと同じような髪型をしている人を探してるんだけど。」


ちか「そっ、それ、ちかのことだよ!」

と、自分を指してそう言ったのだが、信じてもらえなかった。


咲耶「やれやれ……子供に聞いたのが間違いだったわね…。」

咲耶は再び千影を探しに行った。


ちか「あっ、ま…まって……。」


ザン

ちか「あっ!」


咲耶を追おうとしたとき、そこに雛子が立ち塞がった。



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ




雛子「体が子供になるってことは、記憶もだんだん子供に戻っているってことだよ。
    くししししし…。これならつよい千影ちゃんでも倒せるってことだよね


To Be Continued





なんでハピレスを出す必要があるの?とよく言われます。
それはストーリー的にいって、出さざるをえなかったからです。
い、いや、ホントですよ。

バキネタに走って、次にGGX、パッパラ隊とまたジョジョと関係ない構図になってしまいました。
つか、伏線にしては長すぎです……
最初から前後編にするっていっても、余計なものを書きすぎたかな…。

う〜ん、う〜ん、そろそろマイナーチェンジしたいな。


わがままいうからだめだワサ
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